ダークサイド・オブ・小泉純一郎―「異形の宰相」の蹉跌
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唖然とするほかない、冷酷な素顔
緻密な取材の裏つせけを持つルポルダーシュの傑作
記者魂が生きている
小泉政治の本質を知るための良い手がかり
発売日:2006-03
ランキング:214363位

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「ダークサイド・オブ・小泉純一郎―「異形の宰相」の蹉跌」のレビュー・感想

【唖然とするほかない、冷酷な素顔】
著者はフライデー記者というから、悪意のバイアスのかかった暴露本の類かと思いきや、これは渾身のノンフィクションである。取材した人々との接触に伴う「痛み」を感じさせる筆致は、ゴシップライターのそれとは程遠い。

小泉元首相の人物像は、著者の足をつかった実直な取材によって、徐々に浮き彫りにされる。読みすすむうちに「自分を含めた80%の国民が、こんな人間に少なからず期待をかけていたのか」ということに、いまさらながらショックを受けてしまう。スペイン来訪中に番記者に向けて、酒が入った状態で発せられ...

【緻密な取材の裏つせけを持つルポルダーシュの傑作】
小泉が隠してきた暴力団との関係を取材するために、暴力団だった人に取材しているように、著者は足を使って丹念に問題を追っている。そして小泉がいかに汚れた政治家であるかについて、週刊誌のライターとして苦労した結果が、この本の中に見事に結晶している。記事の多くは週刊誌にまとめた記事に基づいていて、調査報道というジャーナリズムの基本に従い、噂ではない現場調査の持つ説得力に満ちていて、小泉がいかに大衆とマスコミを誑かし、インチキきわまる政治家だったかを実証している。このような新年と執念で仕事をする記者が...

【記者魂が生きている】
情報操作された小泉の人気が余りにね高いので、マスコミはまともな発言をやめてしまい、日本には批判精神がなくなってしまった。そんな中で勇気ある発言をしている著者の存在は貴重だ。この本を注文した人の多くが、この本と『小泉純一郎と日本の病理』の二冊を一緒に読んでいるらしいということは、今の時代にあって正解だと思う。小泉純一郎にはダークサイドが余りにもあるのに、どうして主流のジャーナリストはそれを追わないのだろうと、その記者魂のなさに対して不思議な感じがする。落差は大きい

【小泉政治の本質を知るための良い手がかり】
結構濃密な内容なのに、一気に読んでしまいました。

ホント、自分の足で取材して書いているという感じ。

横須賀の戦後史と小泉の来歴を絡み合わせていくところなんて、結構スリリングで、ちょっとした推理小説のよう(そういう読み方していいのかっつー話もありますが)。

気になったところは……誤植というか文字が抜けてたりする部分が結構ありましたが、まあこれは大きな問題ではないですね。

ともあれ、小泉政治の本質を知るための良い手がかりになる本だと思います。