地政学入門―外交戦略の政治学 (中公新書 (721))
「地政学入門―外交戦略の政治学 (中公新書 (721))」のレビュー・感想

【地政学とは何かを知るのに役に立つ】
「地政学」という学問分野があるのを知らない人が、地政学とは何かを知るのに良いテキスト。
しかしながら、著者の本を何冊か読んだものの、首尾一貫した学問的な“思想”を感じとれず、また短絡的で断片的なものの見方が目について、あまり高くは評価できない。
大学内の関係にたとえていえば「入門講義はうまい先生だけど、研究室に入ってついていこうとは思わない先生」という感じだろうか。

【地政学の入門書として適度な難易度。色あせない古典。】
地政学の発展を英国のマッキンダー、ドイツのハウスホーファー、アメリカのモンロー主義及びスパイクマンを題材に記述している。
ハウスホーファーが日本から受けた影響について初めて知って興味深く読むことができた。ナチスの政策に利用されて非業な最後を遂げるのがいたたまれないが。
最終章の核宇宙時代の地政学においては、世界島の東西を結ぶ中近東の宗教・石油・麻薬の問題を挙げている。また、日本やアメリカは言うに及ばず、ランドパワーのソ連(現在はロシアだが)であっても資源獲得についてはインド洋を...

【基礎知識】
現代日本人にかけている地政学という分野。
歴史と地理を関連付けて学ぶことがいかに大切かを教えてくれる。
この本はとても解りやすいのでテキストとしても最適。
すこし古い字体なので、新らしくして出して欲しいなあ。

【タイトル通り、地政学入門】
日本では戦後タブーとされてきた「学問」、地政学。よって地政学の本は日本では数少ないのだが、この本はそんな数少ない中でも最も分かりやすく、さらに簡単に手に入る本の一つ。
地政学は字のごとく「地理」と「政治学」が合わさってできた学問で、国を一つの単位に、周辺地域との地理関係から政治を論じていく学問である。政治だけでなく地理が好きな人(例えば地図を眺めるのが好きな人なども)にとっても興味深いものであろう。
ただしその歴史的背景からドイツ、ソ連、そして日本では戦後タブー視されてきた。...
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